特殊冷凍ソリューション事業を展開するデイブレイク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:木下昌之)は、2026年5月15日、「FROZEN SUMMIT 2026」を開催しました。今年は200名限定で開催し、満員御礼での実施となりました。高品質冷凍に取り組む多様なプレイヤーが集結した「FROZEN SUMMIT 2026」。業界の垣根を越えた事例共有や交流を通じて、高品質冷凍市場の未来を考えた本イベントのレポートをお届けします。
「JAPAN FROZEN SUMMIT」は、アートロックフリーザー導入事業者をはじめ、冷凍ビジネスに関心がある方が一堂に会する年に一度の交流イベントです。最新事例の共有や専門家による知見の提供、参加者同士のネットワーキングを通じて、冷凍ビジネスの成長と、高品質冷凍市場全体の発展を目指しています。今年のテーマは、「業界の垣根を越えた連携による、高品質冷凍食品市場の発展」。人手不足や原料価格の高騰など、食品業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。そうした中で、持続的な発展を実現するためには、一企業一業界だけで完結するのではなく、業界を越えた連携と助け合いが必要なのではないか。そんな想いのもと、新しい可能性を探る一日となりました。
イベントは、代表木下による開会挨拶からスタートしました。木下は、JAPAN FROZEN SUMMITの軌跡を紹介。「最初は、たった5人の生産者の集まりでした。そこから輪が広がり、今こうして200名もの方々に集まっていただける場になったことを、本当に嬉しく思っています」冷凍を通じて、地域や業界を越えたつながりが生まれていることへの感謝と、これからさらに市場を盛り上げていきたいという想いを伝えました。

今回の登壇プログラムは、大きく以下の3部構成で実施しました。
食品製造業のセッションには、以下の3名が登壇しました。
まずは各社から、冷凍技術を活用した製造現場の変化や、商品開発への挑戦について紹介。米飯製品を製造する米心石川の河村様は、大型冷凍機導入による凍結量の拡大と、ご飯品質の向上について「大量生産と品質向上を両立できるようになった」とコメントしました。大阪で飲食業と冷凍食品加工を手がけるきらくの辻野様は、年末需要に向けた天ぷらの計画生産について紹介。年末の天ぷらそば向け商品を、10月から計画的に生産したことで、従業員の労働環境改善につながったことに加え、サクサク感を維持した提供が可能になったと話しました。浜勘の海野様は、「ものづくりが楽しくなった」とコメント。地元・茨城県産の伊勢海老を活用した自社商品が飲食店に評価され、新たな卸取引につながったことを紹介し、「0から1を生み出せたことが大きな成果と捉え、今後のさらなる展開したい」と今後の期待を述べました。

また、「製造委託」と「自社ブランド」それぞれの魅力についても議論が行われました。製造委託では、委託元との関係構築や、新たな知見習得によるスキル向上が魅力として挙げられた一方、自社ブランドは、美味しさを追求した商品づくりや、自ら利益設計ができる面白さが語られました。
各社のお取り組みは、別途掲載している以下の事例記事よりご覧いただけます。
【浜勘様】委託加工からメーカーへ。季節を越え、収益構造を変える。浜勘が挑む冷凍技術活用による高付加価値戦略
続いて、小売業界のセッションには以下の3名が登壇しました。
冒頭では、全国スーパーマーケット協会の吉沢様より、スーパーマーケット業界における冷凍市場の最新動向が共有されました。2017年度比で冷凍食品の販売金額が157%まで成長していることや、2020年のコロナ禍、2023年のコロナ収束が市場拡大の大きな転換点になったことを解説。また、売場面積については、「100尺以下」と「500尺超」が増える一方で、「300〜500尺」の中間層が減少していることに触れ、都市部を中心とした店舗小型化によって、冷凍売場の二極化が進んでいる現状が紹介されました。
ベルクの森様からは、2024年5月からスタートしたオリジナル冷凍商品の取り組みについて紹介。「チャーハンや唐揚げといった既存カテゴリではなく、“冷凍食品売場にない商品”を開発する」というコンセプトのもと、新たな売場づくりを進めていることが共有されました。さらに、2日前にオープンした有明店では、惣菜売場内に冷凍商品売場を設置したことも紹介。冷凍と惣菜の融合による新たな販売モデルへの挑戦が語られました。

チャンピオンの髙橋様からは、冷凍おにぎりや冷凍ご飯の製造販売について紹介。長年ホームセンターを運営してきた経験を活かし、「加工品を売るだけではなく、冷凍した素材そのものを販売していく」と今後の展望を語りました。
また、ベルクの森様は、セントラルキッチンやプロセスセンターで製造した半製品を店舗で解凍・販売する活用方法についても言及。「人手不足が進む中で、冷凍を活用し、現場では加熱・仕上げのみで販売できる状態にすることで、大きな省人化につながる」と述べ、今後の小売業における冷凍活用への期待を伝えました。
最後の業界別セッションは、飲食業界です。以下の3名が登壇し、看板商品の冷凍商品化や計画生産への取り組みについて共有いただきました。
たこ一の上村様は、冷凍商品開発において、焼き時間やサイズ調整を行っていること、そして「必ず焼きたてを冷凍している」ことを紹介。グルービーの永山様は、オーブンで焼く前のソース温度調整など、品質を再現するための細かな工夫について語り、「現在の商品開発にたどり着くまで約10年かかった」と明かしました。
また、フードセンターの本間様は、「人を増やさずに売上を約1.8倍まで伸ばした」背景として、ホテル部門とレストラン部門を分断せず、全員で仕組みづくりを行ったこと、さらに品質を安定化できる冷凍による計画生産を取り入れたことが大きな要因だと説明しました。

各社のお取り組みは、別途掲載している導入事例記事よりご覧いただけます。
【フードセンター様】料理人依存から脱却し、A5ランク常陸牛にメニューを厳選。急速冷凍でホテルレストランが売上1.8倍を実現した計画生産の仕組み
ゲスト講演の1つ目は、株式会社ナカセ 代表取締役であり、デイブレイク監査役を務める中瀬 一人様による講演です。「国内飲食業のこれからと冷凍技術への期待」をテーマに、飲食業界の変化と冷凍技術の可能性について語られました。
中瀬様は、若年層向け居酒屋業態の急拡大を例に挙げながら、冷凍食品の進化が外食業界に与えている影響について解説。「“40代お断り”という逆年齢制限を掲げる店まであるほど、若者向け業態が増えている」と解説し、その背景には、冷凍品質向上によるオペレーション負荷の軽減があると述べました。焼き鳥を冷凍のまま焼き始めたり、惣菜系も解凍して盛り付けるだけにしたりと、技術が必要だった作業が簡略化されることで、店舗はコンテンツや体験価値に集中できるようになると説明しました。
また、今後の飲食業の展開については、「都市部の賃料高騰によって、地方展開へのシフトが進んでいる」と指摘。その中で、全国どこでも品質を統一できる冷凍技術へのニーズはさらに高まるとコメントしました。一方で、「良いものを高く売ることに偏りすぎてはいけない」とも指摘。商品単価を過度に上げるのではなく、冷凍活用によるオペレーション改善によって利益率を高める視点が重要だと語りました。

続くゲスト講演では、株式会社ダイエー 代表取締役社長 西峠 泰男様、運営部長 小林 秀峰様が登壇。特殊冷凍を活用した売場戦略や、新たな販売モデルへの挑戦について紹介いただきました。ダイエーでは、大型店舗にアートロックフリーザーを導入し、冷凍技術を活かした様々な展開を進めています。小林運営部長は、「ナショナルブランドの冷凍食品に加え、特殊冷凍した生鮮素材や惣菜などを販売する取り組みを続けてきた」と説明。さらに最近では、有名店の商品を店舗で解凍提供する新たな施策もスタートしたことを紹介しました。
また、西峠社長は、人件費高騰が経営に与える影響について触れ、「特殊冷凍によって製造時間をコントロールでき、品質を維持したまま販売につなげられる。計画生産とロス削減の両立ができている」とコメント。働き方も冷凍技術によって大きく変わり始めていると話しました。
小林運営部長は、冷凍事業を始める上で重要なポイントとして、価格や売り場づくり、販売方法を含めて設計することの重要性を強調。冷凍食品の市場に対しては、「冷凍食品の売上構成比は、2020年頃の約3%から、現在では約6%まで拡大している。差別化商品を展開する上で、特殊冷凍は非常に有効」「冷凍食品だけを販売するのではなく、生鮮素材を一度冷凍し、解凍販売するような活用にも市場拡大の可能性がある」と、今後への期待を示しました。

最後の登壇プログラムでは、高品質冷凍食品を導入・活用する側の視点から、マーケットの変化やニーズについて講演いただきました。
登壇したのは、
のお二人です。オフィス向け福利厚生サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」を展開するKOMPEITOの髙橋様からは、福利厚生市場における食ニーズの変化について紹介。法改正によって企業の食事補助額が増加したことを背景に、食の福利厚生を導入する企業が増えていること、さらに高価格帯商品の導入機会も広がっていることが共有されました。また、ウェルビーイングへの関心が高まる中で、完全栄養食や低糖質、高たんぱく商品に加え、「スイーツ系商品の需要が非常に伸びている」とコメント。「採用したい冷凍食品の条件」としては、以下のポイントが挙げられました。

シンガポールを拠点に輸出支援を行うクロスリーチの横山様は、海外市場について解説。「シンガポールは物価が高い一方で、価格に対して非常にシビア」と語り、価格と価値のバランスが重要であると説明しました。また、ハラル対応へのニーズにも触れ、「特に冷凍米飯や米粉加工品は、海外市場でも大きな可能性がある」とコメント。冷凍流通が可能な商品に加え、ハラルなど海外ニーズに対応した商品開発への期待が語られました。
登壇プログラム終了後は、自由交流・商談会を実施。会場には、北海道ニセコから九州まで、全国から17社が商品を出品し、水産品、カツサンド、お寿司、ラーメン、スイーツなど、こだわり抜かれた高品質冷凍食品が並びました。参加者からは、「品質が非常に高かった」「新しい商品づくりの参考になった」といった声が多く寄せられ、アンケートでも特に満足度の高いプログラムとなりました。実際に商品を食べながら交流することで、新たな商談やコラボレーションの可能性も数多く生まれ、今後の事業発展が期待される時間となりました。







最後に、代表木下より参加者の皆様への感謝が伝えられ、FROZEN SUMMIT 2026は幕を閉じました。


今回のイベントを通じて改めて感じたのは、日頃から支えてくださる皆様のおかげで、デイブレイクの活動が成り立っているということです。デイブレイクはこれからも、皆様との連携を大切にしながら、高品質冷凍市場の発展と、食に関わる社会課題の解決に取り組んでまいります。
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