オフィスで働く人々に、健康的でおいしい食事を手軽に届ける設置型社食®サービス「OFFICE DE YASAI」。全国累計2万拠点に導入され、企業の健康経営や福利厚生を支える存在となっています。2025年11月、同サービスの冷凍プランに新たに登場したのが、株式会社米心石川の冷凍キンパ。アートロックフリーザーで凍結した具沢山の本格的な韓国風海苔巻きです。本商品がどのようにして販売に至ったのか。採用の決め手や開発の裏側、商品に期待することについて、「OFFICE DE YASAI」を運営する株式会社KOMPEITOの商品企画開発グループ の大久保真弥様、PR・ブランディンググループの白井小百合様に伺いました。
ーーーー「OFFICE DE YASAI」のサービスについて教えてください。
「OFFICE DE YASAI」は、従業員の健康促進を目的に、新鮮な野菜やフルーツ、惣菜などをオフィスで手軽に楽しめるようにする福利厚生サービスです。オフィスに設置した専用の冷蔵庫・冷凍庫に定期的に商品をお届けし、従業員様は1品100円からご利用いただけます。値上げが相次ぎコンビニでも100円の商品はほとんどない今の時代に、100円で健康的かつおいしいものが食べられるので、多くの従業員の方々にお喜びいただいています。2014年のサービス開始当初は冷蔵のみでしたが、2018年から冷凍も展開を開始。冷蔵のサラダやフルーツなどが中心の「やさいプラン」と、冷凍のおかずや米飯類が中心の「ごはんプラン」があり、栄養バランスを考えたラインナップを揃えています。現在では全国累計約2万拠点で導入されており、冷凍プランの伸び率は前年比170%と冷蔵(前年比140%)よりも高く好調です。

ーーーー冷凍商品の中で特に人気があるものはどんな商品ですか。
ワンハンドで食べられるライスバーガーやおにぎりが人気です。おかずでは「紙包みのハンバーグ」が一番人気。レンジで温めるだけで、手軽にできたての味わいを楽しめます。「食べたいときにすぐ食べられること」を大切にしているので、例えば自然解凍で1時間かかる商品は避け、基本的に電子レンジ解凍を推奨。スイーツでは、冷凍のまま食べられるフルーツや、少し温めてほぐすスムージーも人気があります。

ーーーーデイブレイクとの連携のきっかけを教えてください。
昨年西新井に立ち上げた冷凍専用の製造拠点に、アートロックフリーザーの提案を受けたことがきっかけでした。そこでは簡単な調理はできますが、量産は難しく、商品企画や試作を行うラボのような役割を担っています。お話する中で食品流通事業も展開されていることを知り、アートロックフリーザーの導入事業者が手がける商品の仕入れに発展。その第一弾として実現したのが、今回の米心石川様の冷凍キンパです。
ーーーー米心石川の冷凍キンパを採用した決め手はなんでしたか。
「ご飯系の商品を増やしたい」という課題があり、特にキンパはコンビニでも人気がありながら、当社のラインナップにはありませんでした。キンパは製造工程が複雑で、製造を受けてくれるメーカーは限られます。そんな中で米心石川様をご紹介いただき、実際に試食してみると、想像を超える品質に驚きました。お米の粒立ちがよく、風味もしっかり残っている。具材のバランスも絶妙で、開発チーム内で高く評価されました。さらに、石川県産のブランド米「ひゃくまん穀」を使用していることも大きな魅力でした。私たちのサービスは地産地消を大切にしており、地域の食材を使用し、地域の生産者が手がけた商品を全国のオフィスに届けることは、サービス理念にも通じています。理想的なモデルケースになることを期待し、製造を依頼させていただきました。
【参考】株式会社米心石川のアートロックフリーザー導入事例記事
米どころ北陸を代表する米心石川が冷凍市場へ本格参入し、1年で売上は5倍成長。冷凍技術でお米の可能性を広げる
ーーーー商品開発にあたり工夫したことはありますか。
米心石川様の既存商品をベースに、オフィス利用に適した形へアレンジしました。もともと8個入りだったものを、ボリュームを抑えた4個入りに変更。また、添加物の調整などもお願いし、健康志向のオフィスワーカーによりマッチする仕様にしています。今年3月から商談を始め、約半年間試作を重ねてついに完成。「彩りキンパ」という商品名で、2025年11月より全国の「OFFICE DE YASAI」で提供をスタートします。


ーーーー導入先の企業からの反応はいかがですか。
「OFFICE DE YASAI」では、ベースの注文数(80個)の中で、企業が自由にラインナップを組み合わせられる仕組みになっています。冷凍キンパは販売開始前から注目が高く、告知開始から約2週間で1ヶ月分の注文が約4,200個入りました。同価格帯商品の中でも非常に好調なスタートです。企業への販売価格は300円。従業員は福利厚生の仕組みにより、よりお得に購入できます。新商品の冷凍キンパをどれだけ多くの方に買ってもらえるか、反応が楽しみです。11月から販売を開始して、お客様の反応を見てから、パッケージもアレンジしていきたいと考えています。

ーーーー商品開発で大切にしているポイントはありますか。
商品に求める主な要素は、「(オフィス)ワーカーにフォーカス」、「食材への愛(鮮度、美味しさ、SDGs)」、「地方創生・地方活性への想い」また、季節を感じられるラインナップも大切にしています。春には桜餅、クリスマスにはチキンといったように、季節のイベントとリンクする商品を展開することで、オフィスでの食事にちょっとしたご褒美や楽しみを感じてもらえるようにしています。冷凍ならではの強みとして、特定の地域でしか食べられない名産品を届けられるのも魅力です。以前実施した「海外を旅するスープシリーズ」では、オフィスにいながら海外旅行気分を味わえると好評でした。
ーーーー冷凍で探している商材や方向性はありますか。
デザートのラインナップを増やしたいと考えています。冷凍のまま食べられるスイーツや、少し温めるだけで楽しめるものなどがあると嬉しいです。また、お寿司にも魅力を感じています。常温で数時間かかる解凍方法は「即食」が求められるオフィスでの食シーンには合わないため、レンジで短時間解凍できる商品があれば、ぜひ試してみたいです。あるいは、レンジで温めて美味しく食べられるネタ(アナゴやうなぎ)に絞ったり、1日限定などイベント的に提供するのも面白いかもしれません。実際、土用の丑の日にうなぎを提供した際は大変好評でした。
ーーーーー「OFFICE DE YASAI」はどのような体験を届けることを目指していますか。
単なる食事の提供ではなく、健康や季節感、地域の食といったエッセンスを加えることで、オフィスでの食体験をより豊かにしていきたいと考えています。そのために、毎月10アイテムの新商品を投入し、常に飽きのこないラインナップを心がけています。冷凍商品については、「場所や時間の制約から解放される」という冷凍の特性を活かしながら、働く人の毎日に寄り添う商品を開発していきたいと思っています。今回の冷凍キンパもそのひとつ。多くのオフィスで愛される商品として、これからも展開を広げていきたいです。
もし、私たちのサービスに合いそうな商品をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご提案ください。共に、オフィスでの食を彩っていけたら嬉しいです。
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