特殊冷凍ソリューション事業を展開するデイブレイク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:木下 昌之)とTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大矢 諭)は、冷凍食品の品質向上・保持を目的とした業務連携を開始いたします。これを機に、デイブレイクの特殊冷凍技術とTOPPANの高性能バリアフィルムを掛け合わせ、冷凍食品の品質向上・保持の共同研究および普及を推進します。
冷凍技術の進化による多彩な冷凍食品の普及や食品ロス削減の意識の高まりを背景に、冷凍食品市場は急速に拡大しています。デイブレイクは、素材本来の品質を保つ特殊冷凍技術によって、これまで困難とされていた食品の冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食品を生み出してきました。しかし、長期間鮮度を保つためには、優れた冷凍技術だけでなく、適切な「保管」による品質維持が重要です。乾燥や酸化といった冷凍食品の品質劣化は7割近くが保管に起因すると考えられています。
デイブレイクとTOPPANは、保管工程における品質劣化を防ぎ、従来以上の鮮度保持を実現することを目的に、業務連携に至りました。デイブレイクは特殊冷凍技術を、TOPPANは食品包装分野での高度なバリアフィルム技術を保有しています。両社の技術を組み合わせることで、冷凍食品のさらなる品質向上・保持を実現し、食品業界全体の発展に貢献することを目指します。
デイブレイクは、これからも特殊冷凍技術を活かして食品業界が抱える様々な課題を解消するとともに、さらなる技術の発展や研究を進め、食の新しい可能性を提案してまいります。
TOPPANが手掛ける「GL BARRIER」は、独自の透明蒸着加工技術とコーティング技術を活用した、高いバリア性能を持つ透明バリアフィルムです。酸素・水蒸気のバリア性が非常に高く、アルミ箔の代替として使用することで、温度変化に影響されることなく、水分喪失や酸化を防ぎます。GL BARRIERはベースとなるフィルム(PET,PP,PE,ナイロン)などに、バリアコート層と無機蒸着バリア層(アルミナもしくはシリカ)が積層されています。独自開発のコーティング層と高品位の蒸着層を組み合わせた多層構造により印刷やラミネートなどの後加工適性にも優れ、安定したバリア性能を発揮します。
「アートロックフリーザー」は、デイブレイクの食材研究データを踏襲し、独自に開発した特殊冷凍機です。2021年10月の発売以降、導入先は約700社を越え、多くの食品事業者に支持されています。一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わるときに細胞が損傷。特殊冷凍は、急速かつ均一に凍結することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を減らし、うまみ成分の流出を防ぎます。さらに、冷風の循環に技術が加わり、食品に与えるダメージを低減。素材本来の風味や食感を保ち、調理済みの食品も、できたての味を再現します。「アートロックフリーザー」は、これまで難しいとされていた食品の冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食品を生み出しています。